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ジュゴンは安全な環境でしか棲めない。

きれいな海

ジュゴンの食事風景を見つけたダイバーは、たいてい、愉快な持ちになるそうです。

ダイバー
フィーデイング・トレイルの長さは息継ぎのときに途切れます。ジュゴンの潜水時間は10分程度だそうです。
ジュゴンは沖縄の方言では「ザン」と呼ばれていましたので、沖縄の海では、昔はよく見られたことが分かります、
現在では、滅多に見つけることができません。
ザンが多くいた頃は、捕獲して食肉となりました。ザンの肉は高級牛肉より美味しいそうです。
沖縄に伝わる民話では、ザンを捕獲すると中央へ持っていき税の代わりに役所が買い上げたそうです。
非常に高価な肉で、人頭税が赦免されました。もちろん、現在ジュゴンを捕獲することは許されません。

ジュゴンにソックリなマナティとの見た目の違いは、遠目ではほとんど区別がつきません。
近寄って、尻尾を見るとジュゴンは「しゃもじ」のような形をしています。マナティーの方は三日月型です。
アザラシなど鰭脚類は後ろ足が進化したものですが、ジュゴンとマナティーは後ろ足であった痕跡を示す骨格は体内にあり、
尾が尾びれに進化しました。
見た目の違いでは、口の向きでもわかります。
ジュゴンの方は、完全に下を向いていて、海底の海藻を食(は)むことに適応した形状です。

ジュゴンが潜水する深さは10メートル前後です。海藻は植物ですからに光合成のための日光が必要です。
ジュゴンにとってはこれい以上深く潜る必要がありません。
体は400キロほどです。ゆっくり泳ぎます。必要があって俊敏に泳げば時速20k程度の速度が出せますが、持久力はありません。
ダイバーなどに興味を持って近寄ってきますが、好奇心が強いから近寄るのではなく、
人に対する警戒心がないからだと言われています。船舶のエンジン音やスクリュー音は嫌がり逃げていくそうです。
食する海藻の関係で、浅い海域でしか生きることができません。
彼らの生活の場がそのような浅瀬であるため比較的安全な環境です。彼らはほとんど一日餌を食べているので、回遊しません。
つまり、生活拠点を変えることなく一生を過ごします。安全な環境で生きていることは繁殖数にも影響しています。
およそ5年間に1頭の子を産むだけです。海底の広い草原が必要ですから、大勢の群れを作れません。
その環境の保全が崩れると、生活拠点を替える回遊能力がなく、繁殖数も少ないことから、その海域からジュゴンは絶滅します。
地中海のジュゴンが紀元前に絶滅した原因もこのことであると考えられています。

きれいな海