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クジラに最も近い動物はカバ? 「鯨偶蹄目」について

クジラ

以前に私に似た人が「イルカ」についてお話されていました。
そこでは、イルカとクジラには線引きはないとのことでした。生物学的分類で言えば驚きです。「牛」に近いのです。

アザラシなどの鰭脚類は「ネコ目」と申しました。これにも驚きました。
ジュゴンは「ジュゴン目」でした。クジラやイルカは以前の分類では「偶蹄目(ウシ目)」なのです。

しかし、現在、クジラとウシ、さらにラクダやカバがごっちゃごちゃになっていますが、徐々に系統がはっきりしつつあります。
興味深いことなので、少しこれについて触れたいと思います。

結論的にはクジラに一番近い別の生き物は「カバ」でした。1999年の結論です。

カバ

もともと、私たちが知っているウシや馬では、ヒヅメが偶数の大型草食動物を「偶蹄目」、奇数を「奇蹄目」と習ったか何だか、
そう聞いていました。現在では、「偶蹄目(ウシ目)」は廃止されています。
今では、仮名だか何だか解せませんが、「鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)」となっていて、
「鯨偶蹄類」、「鯨偶蹄上目」あるいは、「クジラウシ目」ともされています。要するに、研究途上です。

誰でも、鯨の鼻だか、息をする穴が背中にあることは知っていて、それが余りにも特徴的なものだから、
まさか、分類的に普段食べている「牛」とかに近いとは思いません。ところが、以前から、
解剖学的に偶蹄目との共通点は知られていたそうです。やっぱり、あの「息の穴」関連です。
偶蹄目は、左右の気管支一対以外に、もう一本の気管支が右の肺から直接出ていることが知られていて、これがクジラ目と共通点だったのです。
この時点で「カバ」は出てきません。

1994年に「ミトコンドリアDNA」の研究でクジラとカバの共通点が明らかになり、
一時的に「鯨凹歯下目(*読み方わかりません。Cetancdonta)」や「鯨河馬形類」が作られました。
1997年には、クジラ目と偶蹄目は同列ではなく、ひとつ上で共通していることが分かり、
1999年にクジラの姉妹はカバだったということです。

整理すると、クジラは、「クジラウシ目(鯨偶蹄目)、鯨凹歯下目(仮名)、クジラ目、ハクジラやヒゲクジラ亜目」です。
カバの方は「クジラウシ目(鯨偶蹄目)、鯨凹歯下目(仮名)、カバ科」です。

そして、牛は、「 クジラウシ目(鯨偶蹄目)、鯨凹歯下目、ウシ科、ウシ亜科」です。

さらに、興味深い話ですが、クジラ、ウシ、カバなどのグループの最上位である「クジラウシ目」の中で、
唯一肉食なのがクジラやイルカです。

クジラ